Facebookで、友人がシェアしてくれた記事「医師としての原点」を読んで、
私も、カイロプラクターなりたての頃に接したことを
思い出したので、書いておこうと思います。
皆さんは、「病気」を扱うことと、「健康」を扱うことの違いが
おわかりになるでしょうか?
現在では、「予防」や「家庭医」の概念も出てきていて、
単純には割り切れませんが、
一般的には、お医者さんが扱うのが「病気」の方です。
カイロプラクターが扱うのは、「健康」の方です。
病気を取り除くことと、健康を高めることは、
目指している方向性が、まったく違います。
本来は、この病気と健康の間を区切ることなく、
同じドクターが診て差し上げられるのが良いと思うのですが、
現時点では、どこも悪くない人が、お医者さんに「健康」の相談をする、
システムにはなっていないようです。
日野原先生が、医師になって間もない頃に接した
患者さんの死のことに触れていました。
カイロプラクターは、「健康」を扱う立場にあるので、
医師ほどには、直接、「死」に接することはないです。
ただ、私自身の個人的な体験では、
プロになって1年目に、私の友人でもあった患者さんが、
出産後亡くなる、ということに遭遇しました。
彼女のために、私は出産の2週前まで、
妊婦さんのためのケアをしていました。
その後、無事出産されたかどうかと気になっていた時に、
ご両親から、1枚の御葉書が届いて、このことを知ったのでした。
まったく信じられませんでした。
ただ、彼女は、出産前でも、様々な症状を抱えていて、
山のような薬を処方されてもいました。
お母様のお話ですと、私と会う時以外は、
本当に元気がない状態だったそうです。
それを伺って、彼女への妊娠中の定期的なメンテナンスは、
彼女がリズムを取り戻すきっかけにはなっていたかな、
と少し安心もしました。
が、健康を扱う者として、もっともっと、お役に立てなかったか!
ということが悔やまれたのです。
そして、その翌年にも、とても親しかった音楽仲間の方が、
進行性の肝臓がんがみつかって、わずか数ヶ月の早さで、
亡くなってしまいました。
実は、その方から、楽器のアンサンブルをした時に、
「腕のしびれ」などの相談を受けていました。
主治医の先生もいらっしゃるようだし、
時々、お近くの整体の先生にも診てもらってるようだし、
私の方で、深く関与することでもないかな...と思ってしまったのです。
でも、まばたきの回数が異様に多かったり、と自律神経系の症状を
確認してはいたので、もっとより積極的に、
健康のためのアドバイスをすべきだった、
という深い深い反省が、お通夜に列席した後、止まりませんでした。
人はいつか死を迎えるものではありますが、
早すぎるものであってはならないと思います。
特に、大事な人であればあるほど、そうあって欲しくないのです。
何気ない症状が、まさか「死」に直結するとは思ってない方が
多いと思います。
でも、その何気ない症状を「いくつも放っておく習慣」を断って欲しいです。
ですが、健康の知識が少ない一般の方では難しいかもしれません。
それを手助けするのが、カイロプラクターとしての役目、と
この2人の友人の死に接して、心に決めました。
日常の中で、「健康」と「病気」の境目というグレーゾーンは、
とても広いものです。
そのグレーゾーンで落ち着くのではなく、より「健康」側へと
向かっていく毎日のコントロールが必要だと思います。
そこに、カイロプラクターの役割があるのです。
そのこと忘れず、また臨床に励みます。
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